RPAの前にリエンジニアリングを

最近、RPA(Robotic Process Automation)というキーワードが出ていて、注目しているのですが、実は個人的には少し懐疑的に見ています。

というのは、プロセスオートメーションの重要性は理解できるものの、その前にプロセスの再検討が必要だと感じることも多いからです。

RPAは強力なツールで、プロセスの再検討がなかったとしても既存のやり方をスピードアップ出来てしまうのですが、乱暴に言ってしまうと、そもそも無駄な業務をスピードアップさせたところで、何処に力を注いでるの?という話になります。

RPAもタダではありません。ライセンス料はもとより、導入には調査・分析、設計、導入といった多くの工程が発生します。ロスを軽減するために、多くの工程を踏むというのは、場合によっては無駄になります。

したがって、根本的な改善のためには、「やり方を変える」という、スピードアップとは違った視点が必要だと感じます。

少し古いキーワードになりますが、「リエンジニアリング」という言葉があります。

リエンジニアリングとは、「何かを修正することではなく、最初からやり直すこと」と言われています。

RPA導入は既存のやり方を修正する・スピードアップするという視点がありますが、リエンジニアリングはそもそものやり方を変える、という視点になります。

もしかしたらRPA導入の対象となる業務そのものがリエンジニアリングによって不要になるかもしれません。その意味で、RPA導入は対症療法、リエンジニアリングは根本療法という言い方も出来ます。

ただし、根本療法が常に対症療法よりも重要であるとは限りません。影響範囲が狭く、比較的短時間で対応できる対象療法の方がニーズに合う場合も大いにあり得ます。

RPAに対して懐疑的と冒頭で述べたのは、対症療法と根本療法の違いを意識せず、「とりあえずRPA」というような流れを懸念してのことでした。

RPAも所詮はツールで、全てを解決する「銀の弾丸」足りえません。その理念と適用範囲をきちんと理解して取り組むことが必要だと感じます。

 

 

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